ソフトバンクが発表した新プランの中で、ドコモのahamoの対抗馬として用意された「SoftBank on LINE」に注目している人も多いと思います。
サービス開始日は2021年3月を予定しています。
LINEモバイルに関しては、まだ全ての詳細が発表されているわけではありませんが、月額料金がahamoと同じ2,980円と言う価格設定は、まさにドコモのahamoに対抗するために用意された、ソフトバンクの新プランと言えるでしょう。
今回この二つのプランに料金差はありません。
ではこのSoftBank on LINEは、ドコモのahamoを意識して作られたプランとなっていますが、果たしてドコモのahamoに勝てるプランなんでしょうか?
元店員の立場から見て、両社のプランを比較してみました。
目次
ahamoに変更したくても変更できない人が、おそらく数十万~数百万人は発生する
ドコモのahamoは、申し込み経路をオンラインに限定しています。
携帯の販売員の経験をしたことがあればわかると思いますが、日本人のスマホに関するスキルは残念ながら高くありません。
はっきり言ってスキルが低すぎます。
店員の立場上、お客様の前では決して口では言えませんでしたが、心の中では「え?そんなこともわからないの?」と思うことも度々ありました。
そういった人たちがahamoに興味を持ったとしても、オンラインで申し込みができるわけがありません。
はっきり言って100%無理です。
オンラインでの手続きが難しい場合は、サポートの充実しているドコモショップで対応可能なプランを選んでくださいと言うのが、今回のドコモの考え方です。
テレビを見てahamoに興味を持ったとしても、ドコモショップやコールセンターでは申し込みはできません。
そのためドコモがahamoで2,980円のプランを発表しても、自分でプラン変更もできないユーザーが多い状況では、ahamoに移動できなければ意味がありません。
ソフトバンクなら、ワイモバイルと言う選択肢がある
これがソフトバンクユーザーの場合であれば、もしLINEモバイルの申し込みができなかったとしても、サブブランドのワイモバイルに乗り換えるという選択肢があります。
サブブランドのワイモバイルであれば、ショップや家電量販店でスタッフのアドバイスを受けながら申し込みができますし、3GBのプランを選択すれば、ahamoを利用するよりも割安になります。
そのためahamoへの乗り換えが難しくてできない人は、ドコモのプランを選ぶのではなく、店員のフォローがあるワイモバイルへの乗り換えを検討するのも一つの選択肢です。
おそらくahamoにしようとしている人でも、実際のパケット通信料が3GBしか使っていないというユーザーは、意外と多いはずです。
ワイモバイルをおすすめする理由としては、UQモバイルや楽天モバイルに比べて、店頭で対応できるスタッフが圧倒的に多く、多くのソフトバンクショップでも取り扱いしているのが、初めて格安にしようというユーザーでも店員のフォローが受けられるからです。
そのため格安スマホに興味はあるが、変更作業は難しそうだと感じている人は、逆にahamoではなく、ワイモバイルへ乗り換えるのも一つの方法です。
ドコモだとワイモバイルのようなサブブランドを持っていないため、どうしても選択肢が二つに限られてしまいます。
この点に関しては、サブブランドの持つソフトバンクの方が、ここは強みになっています。
ソフトバンクならLINEから申し込みできる
LINEのアプリは、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル、格安ユーザーに関係なく大多数の方が使っているアプリです。
このLINEを使いたいからと言う理由で、ずっとガラケーを利用していた高齢者が店頭にきて、孫の写真を見たいからスマホに変えたいという問い合わせも、非常に多かったです。
特にこのコロナ下では簡単に帰省はできないでしょうし、LINEのビデオ通話は実家とコミュニケーションをとるツールとしては最適でしょう。
中には子供からスマホに変えなさいと強制されて、子供と一緒に嫌々お店に来たおじいちゃんもいましたwww
このように日本中の大多数の方がLINEを使っていますが、SoftBank on LINEでは、この使い慣れたLINEから申し込みができます。
これは、ドコモのahamoに比べてかなりメリットがあるやり方です。
申し込みの方法の詳細はまだわかりませんが、もしLINEモバイルを申し込み時に、家族の方も一緒にLINEチャットに参加できるようになっていれば、家族のフォローが受けられる分、ドコモのahamoを申し込むよりもかなり敷居が下がるはずです。
LINEは複数でトークをする場合は非常に見やすいので、契約内容に不明な点があれば、家族の力を借りることによって解決できる仕組みが用意されていれば、LINEと言う申し込み経路を持つ、ソフトバンクが相当優位になるでしょう。
MVNOではなくMNOで提供されるので、混雑時の速度低下の心配がいらない
一般的に格安SIMを使っているユーザーの不満の声として、月々の料金は安いけど、混雑時の速度低下に不満を持つ声が多いです。
安いから耐えるという方も多いですが、今までストレスなくサクサクとページが表示されたのが、格安に変えたことによって表示まで数秒~10秒以上待たされるのは、使ってみると意外とストレスを感じます。
今回ドコモのahamoも、ソフトバンクのSoftBank on LINEも、MVNOではなくMNOとしてサービスが提供されるので、回線を借りている格安会社とは違い、大手と同等のサービスが提供されるので、格安会社のような混雑時の速度低下がありません。
ahamoであればドコモの品質、LINEであればソフトバンクの品質と同じように使えます。
今回大手の携帯会社が一気に料金を値下げしたことにより、いままで格安SIMを提供していたMVNOは、大手との値段差が少なくなるため、今後はかなり苦しい立場に追い込まれるでしょう。
ドコモとソフトバンクでは、やはりドコモの方が電波状況は良い
ソフトバンクは昔から電波が悪いというイメージを持っている人もいると思います。
これは確かにソフトバンクの電波状況は、他社に比べて劣っていた時代がありました。
ソフトバンクが買収する前のvodafoneだった時代は、当時のvodafone3Gのエリアと、ドコモのFOMAのエリアでは、明らかにvodafoneの方が圏外になるエリアが断然多かったです。
MNPの制度が導入されたのは、2006年10月24日からですが、当時vodafoneを買収したソフトバンクは、MNPが始まればソフトバンクは草刈り場になるだろうとも言われていました。
それほどソフトバンクの電波状況は、他社に比べて劣っていました。
今の時代であれば電波の差でMNPする人はほぼ皆無になりましたが、当時はまだ繋がりやすいプラチナバンドを持っていなかったので、ドコモかauにしようと考えていたユーザーも多かったことでしょう。
そんなソフトバンクが圧倒的不利だと言われていた状況の中で、確かMNP導入前夜の20時ごろに、当時のソフトバンクの孫正義社長が「ゴールドプラン」と言う、その当時としてはかなり画期的なプランをサプライズ発表しました。
当時の現場のスタッフですら、新しいプランの導入はまったく知らされておらず、本当にごく一部の上層部だけが知っていた内容で、草刈り場どころか一転して一番注目される状況に変わりました。
その代わり、現場は大混乱に陥りましたwww
その当時のソフトバンクの総合パンフレットには、ハリウッドスターのキャメロン・ディアスさんや、ブラッド・ピットさんを起用し話題を集めました。
ソフトバンクのやり方は、議論を呼ぶような内容も多かったのですが、注目度を集めるという点から考えれば、その頃からソフトバンクはドコモやauと比べても、傑出して凄かったと思っています。
そんな当時からはもう15年ほど経過しているので、昔のイメージほどソフトバンクの電波は悪くはありません。
ある程度人口のいるところで使うのであれば、日常生活で不便を感じることはないでしょう。
ソフトバンクのソフトバンクの電波が改善されたのは、テレビのアナログ放送が終わり、その使わなくなった周波数帯(プラチナバンド)を使えるようになってからです。
しかし海上で仕事をしている人や、民家の少ない観光地や山間部などでは、やはりドコモと比べてソフトバンクの電波が弱いと思う箇所は存在します。
正直電波に関しては個人差がある部分なので、もし使ってみてダメだと思うならまた元の会社に戻ればいいだけです。
アメリカ放題は使えず、ドコモとは違い海外定額は用意されていない
ソフトバンクのiPhoneユーザーは、アメリカ放題と言うオプションを使っている人がいます。
これはアメリカ本土やハワイでソフトバンクのiPhoneを利用する時に、国際料金を気にすることなく電話やインターネットが使えるというサービスです。
これはソフトバンクが以前アメリカの携帯会社「スプリント」を買収した影響があります。
日本の携帯事業者の中で、唯一ソフトバンクだけがアメリカの携帯会社を持っていたので、他社にはマネできない独自施策と言うことで、アメリカやハワイに行く機会が多いユーザーからは相当インパクトがあるサービスでした。
しかし、SoftBank on LINEでは、アメリカ放題は対応していません。
また国際ローミングに関しては、ドコモのahamoは滞在15日未満であれば、82か国で定額サービスを導入していますが、SoftBank on LINEは海外の利用には対応しているが、ahamoのような定額サービスは発表されていません。
今はコロナの影響で、海外旅行に行ける機会は当面ないと思いますが、海外旅行に行く機会が多い人であれば、ahamoを利用するほうがメリットが大きいでしょう。
yahooとPayPayの連携サービスは今のところ詳細不明
ソフトバンクとワイモバイルユーザーでは、yahooのプレミアム会員が無料で使えるスマートログインと呼ばれるサービスがあります。
これは、yahooの有料会員がずっと無料になるメリットがあり、さらにyahooショッピングでPayPay払いで決済すると、日にちによっては相当な還元を受けることができます。
これは利用者にとってかなり大きなメリットですが、現状SoftBank on LINEでは、そのスマートログインが使えるかはまだ発表されていません。
ガラケーユーザーはそもそもオンライン申し込み不可なので、ワイモバイルのあるソフトバンクの方が良いかも?
個人的にはahamoもLINEモバイルも、毎月の料金は同じなので、どちらの会社を選んでも良いと思います。
ただ元店員の立場から見て考えれば、ドコモのahamoのプランは、自分で申し込みができない高齢者へのフォローが少し弱いかなと思いました。
特にガラケーを使っている高齢者であれば、そもそも人生一度もインターネットを使ったことが無いという人も、まだまだ大勢います。
特にドコモユーザーで高齢者の方は、いまだにドコモのらくらくフォンを使い続けている人が多く、そういった方々にオンラインでの申し込みを誘導するのは、正直無理な気がします。
ahamoがダメだった場合はドコモのプランで選ぶことになるので、ソフトバンクのワイモバイルのようなサブブランドを持っていないドコモは、やはりここが不利となっています。
店頭で受付のできないahamoが、ドコモショップでどういった対応をするのかはわかりませんが、もしショップにahamoの問い合わせあった場合に、うちではお話しできませんと突き放すような対応であれば、サブブランドの持つソフトバンクの方が、ahamoよりも優位に立つことでしょう。