ドコモの新プラン「ahamo(アハモ)」が発表されてから、大手携帯会社は新しいプランを発表し始めました。
これは総理大臣が変わってから、携帯料金が高いと批判しており、その影響で各社とも料金の見直しが必要となりました。
携帯ユーザー数シェア1位のNTTドコモが、20GBで2,980円の新料金プランahamoを発表したことによって、この20GBの料金が一気に値下げとなりました。
目次
- 1 ahamo発表後のauの新プラン発表は、近年まれにみる大失敗だった
- 2 ソフトバンクは12月22日に対抗プラン。SoftBank on LINEを発表
- 3 auの新プランのpovo(ポヴォ)とは?
- 4 今までの@ezweb.ne.jpのメールアドレスは使えなくなるが、むしろメールは使わない方が安全
- 5 auユーザーの方がpovo(ポヴォ)に移動する方法はまだ未定
- 6 auの家族割の人数には含まれない
- 7 povoは2,480円から。5分無料を有料オプションにしたのと、トッピングの制度が特徴的
- 8 5Gの展開は夏以降を予定だが、そもそも使えなくても支障はない
- 9 povoの海外ローミング対応は未定だが、新型コロナが落ち着いてから検討すればよい
- 10 町のショップや携帯屋さんはリストラの対象?そして倒産の危機か?
- 11 新型コロナの影響で、長時間の接客はお互いの感染リスクが高くなってしまう。
- 12 元販売員から見れば、わざわざ店頭で買う理由は見当たらない
- 13 ドコモとソフトバンクは、オンラインで購入すれば、事務手数料3,000円が無料になる
ahamo発表後のauの新プラン発表は、近年まれにみる大失敗だった
ドコモがahamoを発表後、競合会社であるauも12/9に新サービス発表会を実施すると発表しました。
当然ながらユーザーが気にしていたのは、ahamoに対する対抗プランでした。
しかし発表されたのは、ドコモのahamoに対抗するプランではなく、amazonプライムとのセットプランで、ahamoに対抗するプランは発表されませんでした。
ツイッターのコメントを見てみるとわかりますが、厳しい意見ばかりです。
正直、これじゃない感が満載でした。
発表された「データMAX 5G with Amazonプライム」のプランは、3,760円の数字が大きく見えますが、あくまでも最大割引適用時の料金であり、実際の定価は9,350円と、従来の複雑でわかりにくい内容がそのまま継続となっています。
ドコモのahamoが、シンプルな料金体系を打ち出してきたのとは対照的に、auが発表した新サービスは、ユーザーの期待を大きく裏切る結果となりました。
私は元携帯販売員と言うことで知識も持っているので、割引サービスの注意点やカラクリも熟知していますが、一般のユーザーの方々は決してそうではありません。
3,760円と言う料金は、固定回線とのセット割りや、家族の人数、そして期間限定の割引などを全部含めた状態での料金です。
なぜドコモがahamoを発表した後に、このようなプランを発表することになったのかは、元店員だった私から見ても、正直理解できませんでした。
この新プランが発表後、KDDIの株価は期待外れで下落し、案の定ネットでは大炎上となり、ツイッターのトレンドには「au解約」「さよならau」の言葉がトレンド入りすることになってしまいました。
そしてこの騒動は、12月10日の日経新聞に「「さよならau」がツイッターのトレンドに その真相は」との内容で、日経新聞のサイトにも掲載されてしまいました。
私は携帯のニュースは日々気にしていますが、近年でここまで期待外れだった発表は記憶にありません。
それだけドコモが発表した、2,980円のahamoの衝撃が大きかったとも言えます。
ソフトバンクは12月22日に対抗プラン。SoftBank on LINEを発表
auの新サービスに関しては期待外れに終わってしまいましたが、それに対してソフトバンクは、12/22にahamoに対抗したプランを発表しました。
ahamoに直接対抗するプランとしては、オンライン限定の「SoftBank on LINE」と言うサービス名で、ドコモのahamoと同料金のサービスが提供されます。
LINEと言う名の通り、このプランはLINE上から申し込みが可能です。
携帯会社に関係なく、多くの方が利用しているLINEのアプリから、このプランの申し込みができるのは、他社にはないLINEだけのメリットです。
ソフトバンクはauとは違い、ahamoの対抗プランを出してきましたが、ソフトバンクはもともと昔から非常にスピード感がある会社でした。
ソフトバンク孫正義さんのTwitterでのやりましょうは有名
元々ソフトバンクがvodafoneを買収したころは、当時のソフトバンクの孫正義社長が「仮に他社が値下げしても、24時間以内に対抗する」と当時明言していました。
今はこの24時間以内の対抗は、数年後に取り下げられています。
さらにツイッターで「やりましょう」と言う孫社長の鶴の一声から、物事が決まる案件も多かったです。
これは昔歌手の浜崎あゆみさんが、ソフトバンクの孫正義さんに、ツイッターで犬のお父さんとCMで共演したいとツイートしたところ、孫正義さんからやりましょうと返信があり、共演がいきなり実現しました。
普通の会社であれば、まずは打ち合わせをして、そこからギャラの調整などを時間をかけてやっていくのですが、ソフトバンクはスピード感が全く違います。
ソフトバンクの孫正義社長が、他社に先駆けてiPhoneを発売したときも、孫社長はライフスタイルに革命が起きると断言していましたが、当時の日本はまだガラケー全盛期の時代で、発売されたiPhoneに対してあれだけの行列ができて、多くの人々の注目を集めることになるとは、当時はまだほとんどの方が想像していませんでした。
ガラパゴス携帯とも言われた日本の市場に、AppleのiPhoneが発売された影響は、その後の人々のライフスタイルを大きく変化させることになりました。
当時のドコモの社長は、iPhoneは扱わないのか?との質問に対して「我々にはプラダフォンがある」と対抗意識を見せていました。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0806/23/news076.html
「ドコモにはプラダフォンがある」──山田新社長、iPhone販売は「あきらめていない」
しかしその時の両社の判断は、結果的にiPhoneを独占販売できたソフトバンクのシェアを、大きく高めることになりました。
ソフトバンクはスピード感は非常にある会社ですが、中には批判的な行動もありました。
過去にはMNPが導入される前日に、現場の店員にもまったく情報が無かった新プラン「ゴールドプラン」を突然発表し、次の日の現場を大混乱させた出来事もありました。
ドコモのプランに早く対抗できたのは、こういった社風が影響しているのかもしれません。
auの新プランのpovo(ポヴォ)とは?
そして期待外れと厳しい意見の多かったauですが、ソフトバンクよりさらに遅れること1月13日に、ようやくドコモのahamoに対抗するauの新プラン「povo(ポヴォ)」で20GBのプランが発表されました。
ドコモのahamoと同じように、auショップやコールセンターでは申し込みのできない、インターネットのオンライン限定のプランです。
そのため、auショップやコールセンターでのサポートはしていません。
ショップが無いと不安になる点として、SIMカードの紛失や盗難と言った場合の対応も気になりますが、これに関しては詳細が決まっておらず、後日発表予定となっています。
やや見切り発車したような記載も目立っており、povoで使える対応端末が不明で、auのアップグレードプログラムで購入した機種の取り扱いも未定で、タブレットやApple Watchのセルラー版にpovoが対応するかに関しても、今のところ詳細が未定となっています。
今までの@ezweb.ne.jpのメールアドレスは使えなくなるが、むしろメールは使わない方が安全
私が店員の販売員だったころは、このメールアドレスが変わるのが嫌だからと言う理由で、MNPをしなかった人も多かったです。
最近はLINEやフェイスブックと言ったSNSが普及した影響で、携帯メールを使う頻度はかなり少なくなっています。
今回povoに変えてしまうと、auのメールアドレスは使えなくなりますが、私は正直メールアドレスはそれほど必要性を感じません。
皆さんも気になっていると思いますが、最近届くメールと言えば、amazonになりすましたメールや、注文もしていないのに謎の不在通知があるとの意味不明なメールが届くなど、明らかに詐欺目的のメールしか来ないからです。
メールのURLを開くのは、非常に危険な行為です。
メルマガやサイト登録などで、どうしてもメールアドレスが必要なら、携帯会社に関係なく使えるgoogleの「gmail」や、iPhoneユーザーなら「icloudメール」を利用するとよいでしょう。
それらのアドレスを利用すれば、今後メールアドレスが変わるからと言う理由で、携帯会社を変更できないというネックが無くなります。
auユーザーの方がpovo(ポヴォ)に移動する方法はまだ未定
Soft Bank on LINEは、LINEのアプリから申し込みができると発表されていますが、auのpovoに関してはまだ具体的な手順が未定となっています。
ただauブランド間の手数料は、当面の間一旦請求されるものの、翌月以降の利用料金から割引するという方法をとっています。
先ほどソフトバンクの記事の中でスピード感の話をしましたが、auはドコモの対抗プランの発表が一番遅かったです。
最初は2,480円のプランの魅力を探して記事にする予定でしたが、思いのほか詳細は後日発表で現在は未定と言う内容が多く、元店員の立場から見てみれば、やや見切り発車している部分が多いとの印象を受けました。
auの家族割の人数には含まれない
auのpovoでは、auが提供している料金プランの、家族割の人数にはカウントされません。
これはドコモのahamoも、ソフトバンクのSoftBank on LINEでも同様なので、各社横並びの状況です。
※1/15追記
当初ドコモのahamoは家族割引対象外でしたが、内容が変更となり、家族間通話無料の特典を受けることはできませんが、みんなドコモ割の契約回線数にカウントされるようになりました。
https://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/pages/210114_00.html
【ドコモからのお知らせ:新料金プラン「ahamo(アハモ)」の提供条件について】
これにより他社の家族割の定義も変更になる可能性があるため、最新情報はホームページでご確認ください。
この場合、家族の誰かがpovoに移動してしまうと、残された家族の料金が上がるリスクがあります。
さらに申し込み経路がオンライン限定なので、店員の方に相談して残された家族の料金がどうなるか?を、診断するということもできません。
残された家族の料金がどうなるか?は、povoに変えようと思っている自分たちで考える必要があります。
povoは2,480円から。5分無料を有料オプションにしたのと、トッピングの制度が特徴的
povo(ポヴォ)では、他社とは違い、5分のカケホーダイを+500円のトッピングにしたため、ahamoの2,980円に比べて500円安い、2,480円と言う料金を実現しています。
5分カケホーダイを付けた状態であれば、各社とも料金は2,980円で横並びです。
ただし5分無料のオプションに関しては、ドコモやソフトバンクも追随する可能性もあるので、20GBの最安値は2,980円ではなく、カケホーダイなしの2,480円に変わる可能性があります。
そしてauのpovoで一番特徴的だったのがトッピングの制度です。
今回auのpovoは、シンガポールのCircles Asiaと協業し、オンラインでの新料金プランとして提供しています。
トッピングの中にあるデータ使い放題24時間などは、今までにないサービスで評価できますし、トッピングサービスは今後順次追加予定となっています。
またpovoのテザリングは無料で提供されます。
5Gの展開は夏以降を予定だが、そもそも使えなくても支障はない
元々auはメインブランドで5Gを注力していく方針でしたが、ドコモがahamoを発表したことにより方針転換を余儀なくされました。
実際5Gの電波に関しては、今の時点では使えなくても何も問題ありません。
今のコロナ下では外出より家にいる機会の方が多いです。
家であればWi-Fi環境があるので、5Gの速度は不要ですし、Wi-Fi環境下であれば通信量も無制限で使えるので、容量を気にする必要ありません。
コロナ前の日常に戻るには、まだ数年の年月が必要でしょう。
今5Gの対応機種を買ったとしても、そもそも5Gを利用するコンテンツがほとんどありませんし、Wi-Fiや4Gの環境下でも十分使えるサービスばかりなので、無理に5G対応について考える必要は今は無いでしょう。
povoの海外ローミング対応は未定だが、新型コロナが落ち着いてから検討すればよい
ドコモのahamoでは海外82か国で、20GBがそのまま使える海外ローミングサービスがあります。
しかしauのpovoで、ドコモのahamoのように海外ローミングに対応するかは、今のところ未定となっています。
ただ新型コロナの影響で、そもそも海外旅行に行くことが不可能なので、5G対応と同じように、今は考慮する必要はないでしょう。
町のショップや携帯屋さんはリストラの対象?そして倒産の危機か?
今回の新プランの影響で一番大きな影響を受けるのは、町の携帯屋さんやショップで働いている人たちでしょう。
私が勤務していたころは、携帯電話のキャッシュバックが全盛期の時代だったので、時給もそれなりに良く、手取りも月に20万~30万円はもらえた時代でした。
乗り換えのキャッシュバックのおかげで、安定的に新規のユーザーを獲得でき、またガラケーからスマートフォンへと切り替わる時期だったので、当時は平日でも相当忙しい日々でした。
しかし、最近の携帯売り場を見ていても、私が働いていた時より明らかに見ている人は減っている印象を受けました。
そして今は新型コロナの影響も考えねばなりません。
新型コロナの影響で、長時間の接客はお互いの感染リスクが高くなってしまう。
携帯電話の販売スタッフでは、新型コロナ感染者が何度か報告されています。
幸い携帯ショップでクラスターが発生したというニュースはありませんが、携帯販売のスタッフが感染したというのは、各キャリアショップや家電量販店のホームページ上で、情報が公開されています。
プライベートでの感染なのか、それとも客との接客の中で感染したのかは不明ですが、やはり新型コロナの影響で、長時間話すような今までスタイルはそぐわなくなっています。
特に携帯電話は複雑な料金プランの仕組みもあり、契約の説明や手続きなどで数時間かかるケースがあります。
それだけ長い間、携帯の販売スタッフと面と向かって話すことになるのは、お互い感染リスクが高い行為となっています。
各社ともオンラインに特化したプランを用意したことで、今後は町の携帯屋さんやショップを運営している代理店は、今後倒産するところも出てくるでしょう。
元販売員から見れば、わざわざ店頭で買う理由は見当たらない
私が現役で携帯の販売員をしていた時代でも、オンラインで携帯の購入はできました。
しかしその頃は、MNPのキャッシュバックが全盛期の時代だったので、オンラインショップで申し込んでも、特典がさほど強くなかったため、あえてオンラインで購入するメリットはそんなにありませんでした。
しかしMNPの特典は、国がルールを決めたことで割引上限は20,000円と定められたため、今はどこで買っても割引の金額は変わらなくなってしまいました。
そのため、インターネットで購入しても2万円の割引が受けれるのであれば、わざわざ店頭で買う理由がありません。
このコロナ下の状況で、長時間対面で接客を受けるのは、お互い感染リスクを高めてしまう行為です。
ドコモとソフトバンクは、オンラインで購入すれば、事務手数料3,000円が無料になる
そして携帯会社もコロナ対策の一環として、オンラインで購入する場合の事務手数料を免除としています。
ドコモとソフトバンクに関しては、店頭ではなくオンラインで手続きを行えれば、3,000円の事務手数料が無料になります。
ちなみに2021/1/14時点では、auのオンラインショップのみ手数料がかかります。
auはスピード感が無いと感じましたが、このオンラインでの購入の手数料無料化も、他社に比べたらサービス改善が遅れています。
ドコモとソフトバンクの場合、家族4人分を機種変更するなら、すべてオンラインショップ経由で手続きを行えば、なんと12,000円もコストを削減できます。
SIMの入れ替えやデータの移行に関しては、難しいイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実はそんなに難しくはありません。
少なくとも英語をマスターするとか、何か資格を取ると言ったことに比べれば、はるかに難易度は低い作業です。
しかしほとんどのユーザーは、LINEの引継ぎ方法すら知らない人が多数です。
そのため3,000円払っても店頭で契約する人のほうが多いです。
しかしahamoやLINEモバイル、そしてpovoに興味を持つ人であれば、オンラインでの申し込みしかできないため、今まで店員に任せていた作業を、これからは自分で行う必要があります。
今までのように店員にすべてを任せるのではなく、携帯の料金を安くするためには、それなりの知識と努力も必要だと言えます。